ヤマト運輸のクロネコメール便が廃止されるという衝撃のニュースが飛び込んできました。
せどらー時代はかなりお世話になり、今でも時々利用させてもらっている超便利なサービスだっただけに、個人的にはスーパーバッドニュースでした。
2015年3月末で廃止し、4月から代替として新サービスも始まるようですが、その内容とメール便廃止によって変わるせどり事情について今回は触れてみようと思います。
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クロネコメール便とは
まず初めに、メール便とは何かについて軽く説明すると、
書類やパンフレット等を全国一律料金で送れ、受領印等の必要がないポスト投函でのお届けが可能なサービスです。
料金はサイズによって2種類。
長辺34cm以内・厚さ2cm以内の縦+横+厚さの合計が60cm以内で重量1,000g以内のものが送れるのですが、
・厚さが1cm以内→全国一律82円
・1cm~2cm→全国一律164円
となります。
プラス103円で翌日お届けの速達サービスもあります。
セブンイレブンやファミリーマート等でも発送でき、追跡番号もあるので、オークション等で本等の薄くて小さな物を発送するには非常に便利で使い勝手の良いサービスでした。
何より料金が安いというのが魅力でしたね。
この厚さを測る定規という物が存在し、このブログでも紹介したのがこの記事。
実はこの記事、2013年9月9日に投稿した記事なのですが、未だにこのブログで No.1のPV数を誇る人気記事となっています。
この記事には今でもコメントを頂くことも多く、それだけメール便の需要があるということを感じています。
廃止に踏み切った理由
このクロネコメール便サービスは、平成25年度の取扱い量は21億冊、売上高は1200億円もあったといいます。
ヤマト運輸は業績への影響は軽微だと言っているようですが、それは新サービスがある程度機能すればのことだと思います。
これだけ利用されていたキラーコンテンツを廃止するというのは大きな勇気ですよね。
じゃあ何故廃止に踏み切ったのかというと、「信書」の取扱いの問題だといいます。
信書って何?と思いますが、
「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と郵便法及び信書便法に規定されています。 差出人がその意思又は事実の通知を受ける者として特に定めた者です。 差出人の考えや思いを表現し、又は現実に起こりもしくは存在する事柄等の事実を伝えることです。 文字、記号、符号等人の知覚によって認識することができる情報が記載された紙その他の有体物のことです(電磁的記録物を送付しても信書の送達には該当しません。)。
ということのようです。
詳しくは総務省のHPをご覧ください。
【URL】 http://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html
メール便ではこの信書を送ってはいけないにも関わらず隠して送る人や、そんなことを知らずに送ってしまう人が多くいるようで、ヤマト運輸やその利用者が郵便法違反で書類送検や事情聴取を受けるというケースが2009年7月以降で8件発生しているというのです。
この信書の定義というのが曖昧で、総務省に問い合わせても即答されないということが多いようです。
そういったことから、今後利用者に迷惑が掛かるリスクを防ぐ為の「メール便廃止」という結論に至ったようですね。
代替新サービスの内容
メール便は2015年3月末で廃止されることにはなりましたが、4月からは早速代替となる新サービスが始まります。
その名も、「クロネコDM便」。
宅急便60サイズ未満の小さな荷物に対応したサービスとなっていて、最近人気の高いネットオークションやフリマアプリのユーザーを強く意識したサービスとなっています。
ポイントとしては、ポスト投函タイプのサービスとしては初の宅急便レベルでのスピード配送といったところでしょうか。
しかし、当然これまでと同じルールではなくなるわけで、規制が強くなった分個人の利用者にとってはゆうメール等への乗り換えが必要となってくると思います。
詳しい内容はこちらをご覧ください。
他サービスとの使い分けについてはこちらが参考になると思います。
メール便廃止で変わるせどり事情
では、元せどらーという目線でこのニュースを考えてみます。
料金の詳細がまだわからないので不透明な部分もありますが、サービス内容を考える限りこれまでのクロネコメール便よりは価格が上がることは恐らく間違いないでしょう。
宅急便よりは安価なサービスとはいえ、薄利多売で単価100円前後の利益で商売している人にとってはかなり致命的なダメージを受けることになるでしょう。
特にAmazonマーケットプレイスで「1円本を販売して送料で稼ぐ」というビジネスモデルは崩壊へ向かうのではないでしょうか。
これでAmazonから貰える送料が値下げされたりしたら非常に厳しいですね。
マケプレでメール便を利用して自己発送を頑張っている人にとってはかなりの痛手だと思います。
書籍やDISC系の超薄利超多売というビジネスモデルで商売している人は何らかの対策を打たなければならないはずです。
まとめ
せどりを始めた頃、まだFBAを利用していなかったので、毎日売れた本を大量に梱包してコンビニで発送するのが日課だった僕にとっては、メール便がなくなるというのは正直非常に悲しい気持ちです。
ただ、時代の変化とともにヤマト運輸としても致し方ない決断だったのでしょう。
新サービスの詳細はまだわかりませんが、そのサービスをうまく利用することも物販ビジネスをやっている人にとっては今後大切になってくると思います。
まずは、その詳細の発表を待つことにしましょう。
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