Jリーグ人気回復の鍵はスタジアム問題だと確信した埼スタの夜

発足当時と比べ人気低迷が続いているJリーグ。

なかなか長いトンネルから脱出できず、問題は深刻化しています。

人気低迷の理由は一つではありませんが、ハード面であるスタジアムの問題が大きいのは間違いありません。

 

先日3月29日、埼玉スタジアムでのサッカー日本代表VSシリア代表の試合を観戦してきました!

たまたま職場の方が「チケット余ったんだけど行く?」と誘ってくれたので、予定も空いていたので久々に代表戦行ってみました。

埼スタも3~4年振りで久々でした。

 

珍しくメインスタンド!

今回の観戦はメインスタンド2階席の結構上の方でした。

普段自分でチケット買うとしたら絶対買わないであろう場所なので新鮮でしたね。

僕は普段サッカー観戦するときはゴール裏かバックスタンドがほとんどなので、メインスタンドから観るってなかなかないんですよね。

観やすいのはわかっているんですがメインスタンドはチケットが高いのでバックスタンドに落ち着いてしまいます。

で、埼スタのメインスタンド2階席はどうだったのかというと、

 

「非常に観やすかったです」。

 

割と中央寄りの席だったこともありますが、2階席とは思えないくらいの臨場感も味わえました。

高いところから見た方が全体が見やすいのはわかりますが、スタジアムによっては選手が米粒のように見えてしまって臨場感もクソもなくなったりするのです。

6年くらい前に横浜の日産スタジアムで代表戦を見たときは、確かバックスタンド2階の端の方だったのですが選手が米粒で全然楽しくなかったんです。

今誰がボール持ってて誰が得点決めたのかがわからないっていうのはサッカーファンとしては楽しみが半減するのです。

それに比べて埼スタの2階席は非常に満足できるレベルでした。

 

サッカーを生で観る楽しみ

サッカーを生で観る意味っていうのは、絶対的に臨場感なんです。

テレビで見るほうが絶対見やすいのにあえてお金払ってスタジアムに行くのって、そういう意味があるんです。

選手がボールを蹴る音、体がぶつかり合う音が生々しく聞こえるのが生観戦の楽しみなのは間違いありません。

でも、そういった臨場感はどこのスタジアムでも体感できるとは限らないんです。

そこがJリーグが観客動員数で伸び悩んでいることと繋がっていると考えています。

 

良いスタジアムと悪いスタジアム

ではその臨場感を味わえるスタジアムとそうでないスタジアムの違いとは何なのでしょうか?

まず一つ、決定的な違いがあります。

 

「サッカー専用スタジアム」か「陸上競技場」か。

 

専用スタジアムと陸上競技場では雲泥の差があります。

説明するまでもないですが、陸上競技場の場合トラックがある分ピッチとスタンドの距離が遠くなります。

この差は非常に大きくて、距離が遠くなる分観にくいし臨場感も薄くなります。

贔屓にしているチームの応援であればそんなの関係なく応援にはいきますが、まだサッカー観戦をしたことがない友達や彼女を連れていきたいとはなかなか思えないのが本音です。

これが陸上競技場の最大の難点です。

この問題は結構深刻で、新規ファンを取り込めていない大きな要因となっています。

 

逆にサッカー専用スタジアムは基本的に「良いスタジアム」だといえます。

陸上トラックがない分ピッチとの距離が近く、選手の声も聞こえてきたりして臨場感は抜群です!

専用スタジアムで観戦することにこそ、生観戦の意味があります。

専用スタジアムであれば、埼スタのような大規模スタジアムのピッチから遠い席でも、観やすく臨場感を味わえます。

埼スタゴール裏

こういったスタジアムであれば知り合いをどんどん誘いたくもなるし、一回体感してもらえれば生観戦の良さをわかってもらえるものです。

そういったことがきっかけでリピーターになり観客動員増に繋がるのです。

単純に普段スタジアムで観戦している人全員が1人ずつ友達を連れてきてくれれば動員数は2倍になりますからね。

 

日本の良いスタジアム

僕は地元愛媛に住んでいたときはJ2・愛媛FCのサポーターとして、ホームはもちろんアウェーの応援にもなるべく頑張って遠征していました。

なので日本中のたくさんのスタジアムで観戦した経験があるのですが、僕が行ったことがある中で「良いスタジアムだな」と感じたスタジアムをいくつか紹介します。

 

1.日立柏サッカー場(日立台)

日立台

通称「日立台」と呼ばれる柏レイソルのホームスタジアム。

”臨場感”という言葉だけでいうと、このスタジアムが文句なしのNo.1です!

とにもかくにもピッチとスタンドの距離がめちゃくちゃ近いんです。

ゴール裏は座席がなく完全にスタンディングで応援する作りになっているので、熱狂的で有名な柏サポーターが熱く応援しやすいのも特徴です。

日本のスタジアムではなかなかないスタイルのスタジアムです。

規模は小さく、古いスタジアムなので設備が良いとは言えませんが、とにかく臨場感を味わうにはこのスタジアムの右に出るところはありません。

 

2.ユアテックスタジアム仙台

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ベガルタ仙台のホームスタジアム。

ここは音響が良かった印象が強いです。

サポーターの応援が屋根に響いて独特の空気感を作り出します。

ベガルタ仙台のサポーターも熱狂的なので、ここでの試合は”ホーム”という雰囲気を強く作りだしています。

 

3.埼玉スタジアム2002

埼スタ

今回紹介した埼スタですね。

浦和レッズのホームスタジアムであるのと同時に、日本代表のホームスタジアムともいえます。

代表戦のメインで使われているだけあって、収容人数63,700人と専用スタジアムとしては韓国のソウルスタジアムに次ぐアジア最大級。

これだけの大規模にも関わらずピッチとの距離感も悪くなく、どこからでも観やすい作りになっているのは素晴らしいです。

2002年の日韓W杯のタイミングで建設されただけにまだ比較的新しく、設備が綺麗なのもオススメです。

最寄駅からもう少し近ければ尚良かったんですけどね。

 

4.ベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)

鳥栖スタ

サガン鳥栖のホームスタジアム。

小規模で非常にシンプルな構造ですが、その分無駄な部分がなく好感が持てます。

建設費もそんなにかかっていないはずなので、この規模でこういったシンプルな作りであれば専用スタジアム建設のハードルってそんなに高くないなと思わせる良いモデルだと思います。

地方の小規模クラブであればこれくらいのスタジアムで十分なのです。

なぜかゴール裏だけピッチとの距離が遠すぎるのが残念なところですが。

スタジアムが駅のすぐ目の前という立地は素晴らしいです。

 

5.ニッパツ三ツ沢球技場

三ツ沢球技場

横浜FCのホームスタジアムで、たまにマリノスの試合でも使われることがあります。

ここもピッチとの距離が非常に近いのですが、日立台と比べてゴール裏がピッチからちょっと離れているところが残念なところ。

それでも十分な近さですけどね。

このスタジアムもなかなか古く設備が良いとは言えませんが、レトロな雰囲気が何とも言えない魅力です。

 

例外編

他にも良いスタジアムはたくさんあります。

千葉のフクアリや、大宮のNACK5スタジアムもいいですね

僕が行ったことがないところであれば、日本平や豊田スタジアムなんかも良いスタジアムだとよく聞きます。

スタンドの傾斜がすごいという噂のカシマサッカースタジアムも行ってみたいですね。

 

陸上競技場でも悪くないスタジアムも中にはあって、個人的にはヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)は意外と観やすく、川崎の等々力陸上競技場は何か独特の雰囲気を醸し出しているように感じました。

感じ方は人によって違うでしょうから、是非実際にスタジアムに足を運んでみてください!

 

これからの理想のスタジアム像

今シーズンからガンバ大阪のホームスタジアムが昨年完成した吹田スタジアムになりました。

吹田スタジアム

 

この吹田スタジアムは現状での理想のスタジアムだといえるでしょう。

最寄駅から徒歩15分と近く、収容人数も40,000人と十分です。

代表戦をやるにはギリギリの規模かもしれませんが、関西で代表戦をやるなら絶対ここでやって欲しいですね。

Jリーグのアドバイザーでもある堀江貴文氏は、こういった最先端のスタジアムに大型ショッピングモールが一体化したようなものが今後は必要だろうと語っています。

サッカーを観ることだけではなく、ショッピングのついでにサッカーも観れるといったスタイルが今後の観客動員増の鍵となっていくと予想しているようですね。

大型ホテルとの一体型のスタジアムもなかなか魅力的ですね。

遠征で来るアウェーチームのサポーターが利用する需要は確実にあります。

 

Jリーグ人気復活への道は簡単ではなさそうですが、まずは今回紹介したようなサッカー専用スタジアムが当たり前のようにして欲しいですね。

将来的には専用スアジアムでないとJ1のライセンスが取れないようにしてもいいくらいだと思います。

「生観戦は楽しい!」

と思わせるハード面の充実が大前提として、それプラス世界的スター選手の獲得や複合施設化への道を突き進んで欲しいですね。

今後数年でJリーグに大改革が起こり、世界的にも注目されるリーグに成長することを願っています。

僕も積極的にスタジアムに足を運びたいと思います!

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