先日公開された映画「オデッセイ」を早速観てきました。(2016/2/5公開)
この映画は火星に1人取り残された宇宙飛行士が、科学の力だけで助けが来るまで必死で生き延びようとする物語なのですが、主人公が次々と出てくる生き延びる為の問題をクリアしていく姿に学ぶことがたくさんありました。
こういった問題解決能力は誰にでも必要とされることなので、ネタバレしない程度に解説してみます。
まずは現状を把握する
火星に取り残された主人公がまず最初にしたことは”現状を把握すること”でした。
- 手元に残されている食料で何日生きることが出来るか
- 使えるシステムや道具は何があるか
これらを確認することにより、自分の置かれている現状を把握したのでした。
これは基本中の基本ですが、目標を立てる為にもまずは自分を知るということと同じですね。
”今の自分には何が出来て何が足りていないか”
これが把握出来れば自然と目標を立てることが出来ますね。
目先の問題をクリアする
現状を把握出来たら、それによって出てきた問題を解決することが目標になります。
オデッセイでいうと、まずは少しでも長く生きる為には必須の食料を自給することでした。
「あと○日しか生きられない」という現実を知ったにも関わらず、指をくわえて来るか来ないかわからない助けを待っていても、その先にあるのは死のみですからね。
問題がわかればまずはその問題をクリアすることに全力を注ぐというわけです。
問題解決の為に努力をしているからこそ、周りが助けてくれるものです。
何もしなければ誰も助けてくれません。
長期的な問題をクリアする
目先の問題解決が第一ではありますが、それと同時進行で考えなければならないのが長期的な問題の解決策です。
この物語の主人公は、食物の自給をして少しでも長く生き延びられる努力をしつつ、地球に戻る為の助けを呼ぶ作戦も考えるのです。
ずっと同じ問題を抱えながら応急処置でその現状を維持するのではなく、根本的な問題解決を目指すということです。
いくら食物が作れたからといって、ずっと火星で1人生きるわけにもいかないですからね。
本来の目標は「地球に帰ること」なわけで、食物を自給するのはあくまでもその目標を達成する為の手段だということを忘れてはいけません。
これは仕事でもよくあることですが、いつの間にか手段が目的になってしまって本末転倒というパターンなので要注意です。
問題に立ち向かい闘うメンタル
なんだかんだ言っても最後は根性論に行きついてしまうのですが、そういった問題解決に立ち向かい続ける強いメンタルが一番大事なのかもしれません。
いくら知識や能力があっても、それを実行に移せなければ意味がありません。
そういった意味でも、この物語の主人公の一番すごいところは”実行力”だと思います。
最終的にはここに行きついてしまいます。
ネタバレしない為に最終的に物語がどうなるかは言えませんが、最後まで問題に立ち向かう強い気持ちや実行力が発揮され続けました。
物語自体はアンディ・ウィアーの小説『火星の人』を原作としたフィクションなので、「そんなバカな」と思うシーンもありますが、この”実行力”という面に注目して観ていくと非常に勉強になる映画だと思います。
まだ始まったばかりの映画ですので、あなたも次の休みにでも映画館へ観に行ってみてはいかがでしょうか?
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